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在職老齢年金は、70歳以上の人にも関係ありますか?

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2025/09/16 08:44

公的年金
公的年金

男性

60代

question

在職老齢年金は、70歳を超えた人にもこの仕組みが関係するのでしょうか?保険料を納める必要がなくなるため、在職老齢年金による支給停止もなくなりますか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

70歳になると、厚生年金保険料を支払う必要がなくなります。しかし、70歳以降も厚生年金適用事業所に勤務されている場合は、厚生年金保険の被保険者ではありませんが、在職による支給停止が行われます。

つまり、保険料は払わなくてよくなりますが、給料をもらいすぎると年金が減額される仕組みは残るということです。

70歳未満の場合は、厚生年金保険料を毎月給料から差し引かれ、なおかつ給料が多いと年金も減額されます。一方、70歳以上になると、保険料の支払いはなくなりますが、給料が多ければ年金の減額は続きます。

支給停止となる金額の計算方法は70歳未満とほぼ同じです。毎月の年金額と給料・賞与の合計が、基準額である51万円を超えると年金が減額されます。(2026年4月からは62万円)

なお、この制度は正社員だけでなく、役員やパートタイマーにも適用されます。また、年齢の上限はありません。80歳でも90歳でも、働いて給料をもらっている限り、この調整の対象となる可能性があります。

したがって、70歳以降も働く予定の方は、給料の額によって年金がどの程度影響を受けるかを事前に確認しておくことが大切です。

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