専門用語解説
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財産開示手続
財産開示手続とは、裁判で勝訴したにもかかわらず相手が支払いに応じない場合に、相手の財産状況を明らかにするための法的手続きのことを指します。これは、債権者が債務者の財産の所在を把握できず、強制執行ができない状況を改善するために用いられます。 具体的には、裁判所に申し立てることで、債務者を呼び出し、不動産や預貯金、給与、その他の資産について質問し、その内容を記載した書面を提出させることができます。正当な理由なく出頭や回答を拒んだ場合は、過料や拘束といった制裁を受けることもあります。財産開示手続は、強制執行の実効性を高めるための重要な手段であり、確定判決を得た後の回収を確実にするために活用されます。
財産管理
財産管理とは、お金や不動産、株式、預貯金などの資産を、適切に保ち、使い、増やすために行う行為全般を指します。個人が自分で行うこともあれば、判断能力が不十分な人の場合は成年後見人などが代わって行うこともあります。日常の支払い管理から、資産の運用、相続の準備に至るまで、幅広い内容が含まれます。財産管理では、ただ資産を保有しているだけでなく、生活費に必要なお金を計画的に使ったり、余裕資金をどのように運用するかを考えたりすることが重要です。とくに高齢者や障がいのある方の場合、財産の使い道が不適切にならないように、法的な制度を利用して第三者が関わることもあります。資産運用と密接に関係しており、安心した暮らしや将来の備えを支える基本的な考え方です。
財産管理委任契約
財産管理委任契約とは、自分の代わりに財産の管理をしてもらいたい人に、その権限を正式に任せるための契約です。高齢になったり病気になったりして、自分でお金の管理や手続きをするのが難しくなったときに利用されることが多いです。契約の相手は、家族や信頼できる知人、あるいは弁護士や信託会社などが一般的です。 この契約を結ぶことで、預金の引き出しや公共料金の支払い、不動産の手続きなどを代理で行ってもらうことができ、生活の安心につながります。ただし、契約を結ぶ時点で本人に判断能力があることが前提となるため、元気なうちに備えておくことが重要です。
財産債務調書
財産債務調書とは、一定額以上の資産や負債を保有している人が、毎年税務署に提出する必要がある書類です。これは、日本の所得税法に基づいて導入された制度で、海外資産も含めた個人の財産状況を把握し、適正な課税を行うことを目的としています。 具体的には、年末時点での有価証券、不動産、預貯金、借入金などの内容を記載します。提出対象となるのは、原則としてその年の所得が2,000万円を超え、かつ保有する資産の合計額が3億円以上、または国外転出特例対象資産が1億円以上の方です。 ここでいう「資産の額」は、借入金などの負債を差し引いた「純資産」ではなく、時価で評価した資産の総額で判定されます。 仮に提出義務があるにもかかわらず調書を提出しなかった場合、その事実自体に罰金が科されることはありませんが、後日、申告漏れなどがあった際に課される過少申告加算税が通常よりも重く(10%→15%)なるといったペナルティが発生する可能性があります。 投資を始めたばかりの方には縁遠い制度かもしれませんが、資産が増えてくると将来的に関わる可能性があるため、早めに仕組みを理解しておくことが大切です。
財産承継
財産承継とは、人が亡くなったときに、その人が所有していた財産を家族や関係者などに引き継ぐことを指します。これは「相続」とほぼ同じ意味で使われることもありますが、より広い意味を持ち、事業や不動産、株式、デジタル資産などの多様な財産を次の世代に円滑に引き継ぐための準備や手続き全般を含んでいます。 単なる財産の分け方だけでなく、生前の計画や税金対策、遺言の作成なども含まれ、家族間のトラブルを防ぐためにも重要な考え方とされています。
財産処分
財産処分とは、自分が持っている財産を売ったり、譲ったり、破棄したりする行為全般を指します。たとえば、不動産を売却することや、株式を第三者に譲渡すること、または価値のないものを処分することも含まれます。相続や離婚、債務整理などの場面で重要になることが多く、どの財産をどう扱ったかが、後々の法的な手続きや分配に大きな影響を与えることがあります。 また、亡くなる直前の財産処分については「遺産隠し」などの疑いが生じることもあるため、適正な手続きと記録が必要になります。
財産評価基本通達
財産評価基本通達とは、相続税や贈与税を計算する際に、土地や建物、株式、預貯金などの財産をどのように評価すべきかを定めた国税庁のルールです。正式には「財産評価に関する基本通達」といい、税務署や税理士が評価の根拠とする基準書のような存在です。 この通達は、相続や贈与によって財産が移転したときに、その価値を客観的に評価し、公平に課税するための基準を提供します。たとえば、土地であれば路線価や倍率方式、建物なら固定資産税評価額、非上場株式なら類似会社比較法や純資産法を使って評価します。 すべての納税者が同じルールに従って財産を評価することで、恣意的な評価や税負担の不公平を防ぐ仕組みとなっています。特に相続税対策や贈与税の申告を行ううえで、正しく理解しておくことが必要不可欠な基準です。税務上の実務における“共通言語”とも言える存在です。
財産分与
財産分与とは、離婚に際して夫婦が結婚生活中に築いた共有財産を公平に分け合う手続きのことです。たとえば、現金、預貯金、不動産、自動車、退職金、年金分割などが対象となり、名義が夫婦どちらか一方になっている財産であっても、原則として共同で形成されたものであれば分与の対象となります。 財産分与には、単なる「清算的分与」だけでなく、離婚後の生活保障を目的とした「扶養的分与」、不貞行為などに対する「慰謝的分与」も含まれる場合があります。分与の方法は、当事者の話し合い(協議)によって決められますが、合意できない場合は家庭裁判所に調停や審判を申し立てることも可能です。財産分与は、離婚後の経済的安定や公正な清算のために重要な役割を果たす制度です。
財産分与請求
財産分与請求とは、離婚の際に夫婦が婚姻中に築いた財産を公平に分けることを求めて、相手方に対して正式に請求する行為を指します。この請求は、話し合いによる協議でも、家庭裁判所を通じた調停や審判でも行うことができます。 財産分与の対象になるのは、基本的に結婚してから離婚までの間に夫婦が協力して形成した財産であり、名義がどちらか一方であっても共有とみなされることがあります。請求できる期間には制限があり、原則として離婚が成立してから2年以内に行う必要があります。 財産分与請求には、財産の清算だけでなく、扶養的な要素や慰謝料的な意味合いが含まれることもあります。資産の種類や分け方によっては専門的な判断が必要になるため、早めの準備と情報整理が重要です。
財産放棄
財産放棄とは、相続や贈与などにより本来取得できるはずの財産について、自らその権利を放棄することを指します。特に相続の場面でよく使われる言葉で、たとえば亡くなった人が残した財産に多額の借金が含まれている場合、相続人がそれを受け継がないために財産放棄を選ぶことがあります。正式には「相続放棄」という手続きで行いますが、一般的に「財産放棄」という言い方がされることもあります。資産運用の観点では、不要またはリスクのある資産を意図的に受け取らないという選択肢として捉えられます。誤って負債を抱え込まないためにも、自身が受け取る財産の内容やリスクを理解したうえで、放棄の判断を行うことが大切です。
財産目録
財産目録とは、自分や家族が所有している財産の内容を一覧にした書類のことです。現金や預金、不動産、有価証券(株式や債券)、自動車、貴金属などの資産のほか、住宅ローンや借金といった負債も含めて記載されます。遺言書に添付されたり、相続や贈与の際の準備資料として作成されたりすることが多く、遺族が財産の全体像を把握しやすくするために役立ちます。 資産運用の観点からも、自分の財産を整理し、どこに何があるかを明確にすることは、資産形成や老後の生活設計、相続対策などにおいて非常に重要です。財産目録を作っておくことで、将来のトラブルを未然に防ぎ、家族への安心にもつながります。
最終格付
最終格付とは、格付機関(信用格付会社)が企業や国、または金融商品などに対して付与する信用力評価のうち、長期的な視点で最も確定的・包括的な評価を示す格付のことです。通常は、調査・分析・審査の過程を経たうえで正式に発表され、投資家や金融機関が信用リスクを判断する基準として用いられます。 この格付は、たとえば「AAA」や「BBB-」といった記号で表示され、債券などの信用リスクの高さ(返済能力)を客観的に示します。最終格付は、格付機関が途中で出す「暫定格付(仮格付)」や「格付方向(見通し)」と異なり、現時点での正式な評価結果としての意味を持つものです。 最終格付は、投資判断や資産運用においてリスク管理の重要な材料となるほか、金利設定や法的な投資制限(機関投資家の投資条件など)にも影響を及ぼします。そのため、債券や証券化商品への投資を行う際には、この評価を確認することが非常に重要です。
最終需要財在庫率
最終需要財在庫率は、家電や自動車など最終的に消費者や企業が直接使用する「最終需要財」の在庫水準を、その月の出荷量と比較して割合で示した指標です。経済産業省の鉱工業指数から算出され、在庫指数を出荷指数で割って作るため、在庫が積み上がれば数値が高くなり、在庫が消化されれば低くなります。 景気循環では需要減退が在庫の増加として先に表れやすいため、この指標は景気動向指数(CI)の「先行系列」に採用されており、値が上昇(=在庫過剰)すると将来の生産調整や景気減速を示唆し、低下(=在庫不足)すると生産拡大や景気回復の兆しと解釈されます。企業や投資家はこの動きを手がかりに、生産計画や資産配分のタイミングを検討します。
再就職手当
再就職手当とは、雇用保険の基本手当を受けている人が、所定の条件を満たして早期に再就職した場合に支給されるお金のことです。これは、失業給付の残りを一部前倒しで支給する仕組みで、早く就職を決めた人へのインセンティブとなっています。 支給されるためには、ハローワークでの職業相談を経て求職活動を行っていたこと、失業認定を受けていたこと、そして一定期間以上継続して働く見込みがあることなどが必要です。また、再就職先が元の勤務先や関連会社でないことなど、いくつかの条件を満たす必要があります。再就職手当を受けることで、経済的にゆとりを持って新しい仕事に取り組むことが可能になります。
最終報酬月額
最終報酬月額とは、役員が退任する直前の1か月間に受け取っていた月額の報酬金額のことを指します。これは、役員退職金を計算する際に基準となる重要な要素であり、功績倍率法などの計算方法ではこの金額に在任年数や功績倍率をかけて退職金の額を決めるのが一般的です。 税務上も「退職前の通常の報酬額」として適正に扱われる必要があり、退任直前に急激に報酬を引き上げると、税務当局から否認されることがあります。そのため、最終報酬月額は、過去の報酬実績と整合性が取れているかが重視されます。資産運用や事業承継の場面でも、将来の退職金額を予測・計画するうえで基礎となる数値です。
最終利回り
最終利回りとは、債券を現在の市場価格で購入し、満期まで保有した場合に得られる年間平均の利回りを示す指標です。この利回りには、定期的に受け取る利息だけでなく、購入価格と満期時に返ってくる額面金額との差も含まれています。 たとえば、額面が10万円の債券を9万5千円で購入して満期に10万円が返ってくる場合、その差額も収益として利回り計算に組み込まれます。表面利率だけではわからない、実際の投資収益を正しく把握できるため、債券投資を検討する際の比較基準としてとても重要です。資産運用では、利回りをきちんと把握して投資対象の選定を行うことで、リスクとリターンのバランスを整えることができます。
最小分散投資
最小分散投資とは、ポートフォリオ(資産の組み合わせ)の値動きのブレ(=リスク)をできるだけ小さくすることを目的とした投資手法です。具体的には、複数の資産をうまく組み合わせることで、全体としての価格変動を抑え、より安定した運用成果を目指します。 たとえば、値動きが異なる株式や債券などを組み合わせることで、どれかが下がっても他が補ってくれるような構成を作るのが基本です。この投資法は、リスクを避けたい人や長期的に安定したリターンを望む人に向いています。最小分散投資は、統計学的な手法に基づく戦略であり、投資の世界では「モダン・ポートフォリオ理論(MPT)」の重要な考え方の一つとして知られています。
在職定時改定制度
在職定時改定制度とは、年金を受け取りながら厚生年金に加入して働いている人の年金額を、毎年自動的に見直して増額する仕組みのことです。2022年4月から導入されたこの制度は、働く高齢者の年金制度をより公平で柔軟なものにすることを目的としています。 これまで、在職中に支払った保険料による年金額の増加は退職後まで反映されませんでしたが、この制度により、在職中でも年に1回(原則として10月支給分から)年金額が改定されるようになりました。改定の際は、前年度に追加で納めた厚生年金保険料に基づいて年金額が加算されるため、長く働き続けることに対してメリットが生まれます。将来の生活設計を考えるうえで、非常に重要な制度です。
在職老齢年金
在職老齢年金(ざいしょくろうれいねんきん)とは、年金を受け取りながら働く人の年金額を、賃金とのバランスをとるために一時的に減額または支給停止する制度です。高齢期の就労を促進しつつ、年金財政の公平性を保つことを目的としています。 対象となるのは、老齢厚生年金の受給権があり、厚生年金保険の適用事業所で報酬を受け取っている人です。具体的には、60歳以上で老齢厚生年金を受け取っている人が勤務を続けている場合に適用されます。70歳を超えると厚生年金保険料の支払い義務はなくなりますが、報酬を得ている限り、この在職老齢年金の支給停止の仕組みは引き続き適用されます。 支給停止の判定は、年金(月額)と給与・賞与の合計額が一定の基準を超えるかどうかで行われます。年金の支給額を算定する際に用いられる「基本月額」と、給与や賞与から算出される「総報酬月額相当額」を合計し、基準額(支給停止調整開始額)を上回る場合、超過分の2分の1が年金から差し引かれます。たとえば、年金10万円、給与50万円で合計60万円の場合、基準額51万円を9万円超えるため、その半分の4.5万円が支給停止となり、受け取れる年金は5.5万円になります。 基準額は制度改正により段階的に引き上げられています。2024年度までは47万円でしたが、2025年度(令和7年度)からは51万円に引き上げられました。さらに、2026年4月(令和8年4月)からは62万円に引き上げられる予定です。これにより、高齢になっても働き続ける人がより多くの年金を受け取れるようになります。 在職老齢年金には、60〜64歳を対象とする「低在老」と、65歳以上を対象とする「高在老」があります。60〜64歳の場合の基準額は28万円と低く設定されていますが、65歳以上は51万円(現行)と緩やかです。なお、雇用保険の高年齢雇用継続給付を受けている場合などは、年金額が追加で調整されることもあります。 在職老齢年金は「働く高齢者の所得と年金の調整」という考え方に基づく仕組みであり、年金制度の公平性と持続可能性を保ちながら、就労意欲を支える制度として位置づけられています。今後も高齢者の就労促進と制度の簡素化を目的とした見直しが進む見通しです。
財政赤字
財政赤字とは、国や地方自治体が1年間に使ったお金(歳出)が、集めた税金などの収入(歳入)よりも多くなってしまい、その差額がマイナスになる状態のことを指します。簡単に言えば、「政府の家計簿が赤字になっている」状態です。 この赤字を埋めるためには、国債などを発行してお金を借りる必要があり、その分だけ将来の返済負担が増えることになります。財政赤字が一時的な景気対策や災害対応などで生じることもありますが、慢性的に続くと国の信用力に影響を与えたり、金利やインフレ、将来世代の負担にもつながる可能性があります。初心者の方にとっては、「国が1年間で使いすぎた分」と捉えるとイメージしやすいでしょう。健全な財政運営には、赤字をどのように管理・抑制するかが重要な課題となります。
再生可能エネルギー
再生可能エネルギーとは、自然界に存在する力を利用して繰り返し生み出すことができるエネルギーのことです。代表的なものには太陽光や風力、水力、地熱、バイオマスなどがあり、枯渇する心配が少なく、環境への負荷も比較的低いのが特徴です。資産運用の分野では、再生可能エネルギー関連の企業やファンドに投資することで、将来的な成長性や持続可能な社会への貢献を見込むことができます。
財政検証
財政検証とは、日本の公的年金制度が将来にわたって持続可能であるかを確認するために、国(厚生労働省)が5年に1度行う制度の見直し作業のことです。 この検証では、人口の推移や経済成長率、物価上昇率、労働参加率など、さまざまな将来の見通しをもとに、年金の収支がどうなっていくかを長期的に予測します。 年金は長期間にわたって支給される制度であるため、短期的な視点ではなく、100年先までの持続可能性を見通すことが求められます。財政検証の結果は、将来の給付水準や保険料水準の調整、制度改正の判断材料として活用されます。 たとえば、経済が低迷し続けた場合に年金水準がどの程度まで下がるのか、逆に経済が順調に成長した場合にはどうなるのかなど、複数のシナリオで分析されます。この検証は、国民が年金制度に安心して加入・受給できるよう、透明性を確保する役割も果たしています。
財政再計算
財政再計算とは、年金制度などの長期的な財政運営が将来にわたって安定して続けられるかを確認するために、定期的に収支や制度設計を見直し、必要に応じて給付や保険料の調整を検討する作業のことです。経済成長率、賃金水準、物価上昇率、寿命の延びなどの将来予測をもとに、今後の財政バランスを試算します。 日本の公的年金制度ではおおむね5年ごとに財政再計算が行われ、制度の持続可能性を確保するための重要な判断材料となります。この作業は、資産運用における長期的な資金計画やリスク管理の発想にも通じており、将来を見据えた継続的な見直しの重要性を示しています。
再代襲
再代襲とは、代襲相続が発生した後、その代襲者もすでに亡くなっていた場合に、さらにその子どもなどが相続権を引き継ぐ制度のことです。 たとえば、本来相続人となるはずだった子ども(第一順位の相続人)がすでに死亡していた場合、その子ども、つまり孫が相続するのが代襲相続です。そして、その孫も亡くなっていた場合に、ひ孫が相続するのが再代襲にあたります。民法では、被相続人の「子」や「兄弟姉妹」が死亡していた場合に代襲相続が認められていますが、「兄弟姉妹」に関しては再代襲は一代限りとされており、それ以上の再代襲はできません。 一方、「子」の系統については何代先までも再代襲が可能とされており、家系が複雑な場合でも遺産を適切に引き継ぐための仕組みとなっています。