「インデックス投資は最強の投資方法」と聞きましたが、本当ですか?
「インデックス投資は最強の投資方法」と聞きましたが、本当ですか?
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2026/01/20 12:38
男性
40代
「インデックス投資は最強の投資方法」とよく耳にしますが、なぜそのように言われるのかが分かりません。長期で安定した成果が期待できる一方で、弱点や向いていない人もいるのでしょうか。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
インデックス投資が「最強」と表現されることが多いのは、特定銘柄の当たり外れを狙うのではなく、市場全体の成長を取りに行く仕組みだからです。指数に連動する投資信託やETFを保有することで、国や業種に広く分散され、個別企業の業績悪化による影響を相対的に抑えられます。
実際、国内外の年金基金や多くの個人投資家の長期運用において、インデックス投資は広く採用されています。多くの投資家が現実的な選択肢として利用している点は、インデックス投資の性質を理解するうえで重要な事実です。また、一般に運用コストが低く、長期ではコスト差が複利で効きやすい点も支持される理由の一つです。
一方で、インデックス投資は市場全体の値動きをそのまま受けるため、景気後退や株式市場の下落を避けることはできません。株式中心の指数であれば、短期的に評価額が大きく下がる局面もあり、回復までに相応の時間を要することがあります。「安定して必ず増える」投資手法ではない点は、あらかじめ理解しておく必要があります。また、為替変動や特定国・特定地域への偏りなど、指数の選び方次第でリスク構造が大きく変わる点にも注意が必要です。
なお、アクティブ運用が常にインデックス投資より劣っているわけではありません。特定の市場環境や投資対象、運用者の判断によっては、インデックスを上回る成果を出すケースも実際に存在します。テーマ型投資や小型株、情報の非効率性が残りやすい市場では、アクティブ運用が機能する場面もあります。
ただし、こうした成果は事後的に確認できることが多く、事前に安定して見極めることは容易ではありません。市場環境の変化や運用体制の変更によって、過去の実績が将来も続くとは限らない点も重要です。そのため、多くの投資家にとっては、再現性や継続性の観点から、インデックス投資の方が現実的な選択肢になりやすいのが実情です。
インデックス投資が向いているのは、短期的な価格変動を避けることを目的とせず、下落局面を含めて市場にとどまり続ける時間軸を取れる人です。景気循環や市場サイクルを前提に、評価額の変動を受け入れながら保有を継続できるかどうかが、結果を左右します。反対に、近い将来に使う予定の資金を増やしたい場合や、含み損に強いストレスを感じてしまう場合には、投資比率や資産配分を調整する必要があります。
インデックス投資は万能ではありませんが、目的・期間・リスク許容度に合致すれば、合理性と再現性の高い投資手法です。配分や商品選びに迷う場合は、投資のコンシェルジュの無料相談で、家計全体とゴールから無理のない設計を整理することも有効です。
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インデックス投資(指数投資)
インデックス投資(指数投資)とは、特定の株価指数(インデックス)と同じ動きを目指して投資する方法のことを指します。たとえば、日経平均株価やS&P500といった市場全体の動きを示す指数に連動するように、同じ銘柄を同じ比率で組み入れることで、指数全体の成績を再現しようとする投資手法です。個別の銘柄を選ぶのではなく、幅広い銘柄に分散して投資するため、リスクが抑えられやすく、長期的な資産形成に向いているとされています。運用コストも比較的低く、初心者にも始めやすいのが特徴です。近年では、ETFやインデックスファンドを通じて指数投資を行う投資家が増えており、資産運用の基本的な選択肢の一つとなっています。
分散投資
分散投資とは、資産を安全に増やすための代表的な方法で、株式や債券、不動産、コモディティ(原油や金など)、さらには地域や業種など、複数の異なる投資先に資金を分けて投資する戦略です。 例えば、特定の国の株式市場が大きく下落した場合でも、債券や他の地域の資産が値上がりする可能性があれば、全体としての損失を軽減できます。このように、資金を一カ所に集中させるよりも値動きの影響が分散されるため、長期的にはより安定したリターンが期待できます。 ただし、あらゆるリスクが消えるわけではなく、世界全体の経済状況が悪化すれば同時に下落するケースもあるため、投資を行う際は目標や投資期間、リスク許容度を考慮したうえで、計画的に実行することが大切です。
運用コスト
運用コストとは、資産運用を行う際に発生する各種費用のことを指し、投資の収益に影響を与える重要な要素です。主な運用コストには、投資信託の信託報酬、売買手数料、管理費用、税金などがあります。 例えば、投資信託を利用する場合、運用会社に支払う信託報酬が発生し、これは資産の一定割合として毎年差し引かれます。また、株式やETFを売買する際には証券会社の取引手数料がかかるほか、為替取引を伴う投資ではスプレッド(売値と買値の差)もコストの一部になります。さらに、運用益に対する税金(例えば、日本の株式や投資信託の利益には約20%の税金がかかる)も考慮する必要があります。 運用コストを抑えることで、長期的な投資パフォーマンスを向上させることができるため、低コストの金融商品を選ぶことや、不要な売買を減らすことが重要です。コストを意識した資産運用を行うことで、資産を効率的に増やすことが可能になります。
リスク許容度
リスク許容度とは、自分の資産運用において、どれくらいの損失までなら精神的にも経済的にも受け入れられるかという度合いを表す考え方です。 投資には必ずリスクが伴い、時には資産が目減りすることもあります。そのときに、どのくらいの下落まで冷静に対応できるか、また生活に支障が出ないかという観点で、自分のリスク許容度を見極めることが大切です。 年齢、収入、資産の状況、投資経験、投資の目的などによって人それぞれ異なり、リスク許容度が高い人は価格変動の大きい商品にも挑戦できますが、低い人は安定性の高い商品を選ぶほうが安心です。自分のリスク許容度を正しく理解することで、無理のない投資計画を立てることができます。
アセットアロケーション(資産配分)
アセットアロケーション(Asset allocation)とは、資産配分という意味で、資金を複数のアセットクラス(資産グループ)に投資することで、投資リスクを分散しながらリターンを獲得するための資産運用方法。アセットアロケーションは戦略的アセットアロケーションと戦術的アセットアロケーションの2つを組み合わせることで行われ、前者は中長期的に投資目的・リスク許容度・投資機関に基づいて資産配分を決定し、後者は短期的に投資対象の資産特性に基づいて資産配分を決定する。
インデックス
インデックス(Index)は、市場の動きを把握するための重要な指標です。複数の銘柄を一定の基準で組み合わせることで、市場全体や特定分野の値動きを分かりやすく数値化しています。 代表的なものには、日本の株式市場を代表する日経平均株価やTOPIX、米国市場の代表格であるS&P500などがあります。これらのインデックスは、投資信託などの運用成果を評価する際の基準として広く活用されており、特にパッシブ運用(インデックス運用)では、この指標と同じような値動きを実現することを目標としています。







