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サラリーマンが不動産投資をすると、節税になると聞きました。
回答済み
1
2026/07/15 12:02
男性
30代
サラリーマンが不動産投資を行うと節税につながると聞きましたが、どのような仕組みで税負担が軽減されるのかがよく分かりません。給与所得との損益通算や減価償却の扱い、具体的にどの程度の節税効果が期待できるのか、また注意点についても知りたいです。
回答をひとことでまとめると...
サラリーマンの不動産投資は、損益通算や減価償却により節税できる場合があります。ただし、赤字経営や売却時の税負担も踏まえて判断が必要です。
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
サラリーマンの不動産投資が節税につながるのは、不動産所得の赤字を一定の範囲で給与所得と損益通算できるためです。家賃収入から管理費、修繕費、固定資産税、ローン利息、減価償却費などを差し引いた結果、赤字になれば、給与所得と相殺され、所得税や住民税が軽減される場合があります。
特に影響が大きいのが減価償却です。建物の取得費を耐用年数に応じて経費化できるため、実際の現金支出を伴わなくても帳簿上は赤字になることがあります。この赤字が給与所得と通算できれば、課税所得が下がり、節税効果が生じます。
ただし、節税額は年収、所得税率、物件価格、建物割合、借入条件によって大きく変わります。高所得者ほど効果が出やすい一方、赤字が続けば手元資金は減少します。税金が戻ることと、投資として利益が出ることは別です。
また、土地は減価償却できず、借入金の元本返済も経費になりません。土地取得に係る借入金利息など、損益通算に制限がある項目にも注意が必要です。売却時には減価償却分が取得費から差し引かれ、譲渡益が増える可能性もあります。
不動産投資の節税は、あくまで収支改善の一要素です。節税額だけで判断せず、空室リスク、修繕費、ローン返済、売却時の税負担まで含め、長期的な採算性を確認することが重要です。
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関連する専門用語
不動産所得
不動産所得とは、アパートやマンション、駐車場、土地などの不動産を人に貸すことで得られる収入のことをいいます。たとえば、持っているマンションの一室を他の人に貸して家賃を受け取ると、その家賃収入が不動産所得になります。ただし、収入から固定資産税や修繕費、管理費などの必要経費を差し引いた後の利益部分が実際の「所得」として計算されます。この不動産所得は、確定申告の際に他の所得と合わせて税金の対象になりますので、正しく計算して申告することが大切です。
損益通算
投資で発生した利益と損失を相殺することで、課税対象となる利益を減らす仕組みのことです。たとえば、株式投資で50万円の利益が出た一方、別の取引で30万円の損失が発生した場合、損益通算を行うことで、課税対象となる利益は50万円から30万円を引いた20万円になります。この仕組みにより、納める税金を減らすことが可能です。 損益通算が適用されるのは、同じ「所得区分」の中でのみです。たとえば、株式や投資信託の譲渡損益や配当金などは「株式等の譲渡所得等」に分類され、この範囲内で損益通算が可能です。ただし、不動産所得や給与所得など、異なる所得区分間では基本的に通算できません。 さらに、株式投資の損失は、損益通算後も控除しきれない場合、翌年以降最長3年間繰り越して他の利益と相殺できます。これを「繰越控除」と呼び、投資初心者にとっても節税に役立つ重要なポイントです。
減価償却
減価償却とは、固定資産の購入価格をその使用可能年数にわたって経済的に分配する会計処理の方法です。企業が機械や建物、車両などの固定資産を購入した際に、これらの資産は使用することで徐々に価値を失います。減価償却を行うことで、資産のコストをその寿命にわたって費用として計上し、その結果として企業の財務報告が実態に即したものになることを目指します。 減価償却には様々な方法がありますが、一般的なものに直線法、定率法、数字和法があります。直線法はもっとも単純で、資産の耐用年数にわたって均等に費用を計上します。定率法は残存価値を基に毎年一定の割合で費用を計上し、数字和法では耐用年数の初年度に最も多くの費用を計上し、年数が経過するにつれてその額を減らしていきます。 減価償却は税務上も重要で、企業は減価償却費を経費として計上することで課税所得を減少させることができます。このため、適切な減価償却方法の選択と計算は、企業の税負担の管理にも直接関連しています。
固定資産税
固定資産税は、土地や建物、償却資産(事業用設備など)を所有している人が、その資産の所在する市区町村に納める地方税です。この税金は、毎年1月1日時点の固定資産の所有者に課されます。課税額は、資産の「課税標準額」に基づき、標準税率1.4%を乗じて算出されますが、市区町村によっては条例で異なる場合もあります。また、土地や住宅には負担軽減措置が設けられることがあり、課税額が抑えられるケースもあります。固定資産税は、その地域のインフラや公共サービスの維持・運営を支える重要な財源となっており、納税通知書は通常、毎年4~6月頃に送付されます。不動産を所有する際には、この税金を考慮して資産計画を立てることが重要です。
譲渡益
譲渡益とは、株式や不動産などの資産を売却した際に得られる利益のことを指します。具体的には、売却価格から取得費や譲渡費用を差し引いた金額が譲渡益となります。個人が株式を売却して利益を得た場合、通常は譲渡所得として申告分離課税(税率20.315%)の対象になります。不動産の場合、所有期間が5年以下の短期譲渡は税率39.63%、5年超の長期譲渡は20.315%の税率が適用されます。 また、投資信託の売却益も譲渡所得に分類されますが、分配金の一部は配当所得として課税される場合があります。税制上の優遇措置として、NISA(少額投資非課税制度)や居住用不動産の3000万円特別控除などがあり、適用条件を理解することが重要です。 資産運用においては、売却のタイミングや税制の影響を考慮し、適切な税対策を行うことが求められます。
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