投資の知恵袋
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配偶者居住権のデメリットを教えて下さい。
回答済み
1
2026/07/14 13:05
男性
70代
配偶者居住権は自宅に住み続けられる制度と聞きますが、実際にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。売却や担保設定の制約、評価や相続税への影響、他の相続人とのトラブルなど、注意すべき点を具体的に知りたいです。
回答をひとことでまとめると...
配偶者居住権には、売却や担保設定ができない制約、他の相続人との調整負担、評価が相続税や遺産分割に影響する点などのデメリットがあります。利用前に権利関係と将来設計を慎重に確認することが大切です。
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
配偶者居住権は、配偶者が自宅に住み続けられる点で有効ですが、いくつか注意すべきデメリットがあります。
まず、配偶者居住権は「住む権利」であり、所有権ではありません。そのため、配偶者自身が自宅を自由に売却したり、担保に入れたりすることはできず、資産としての使い勝手が低くなります。住み替えや資金化を考える場面では不便が生じやすいです。
また、自宅の権利が「居住権」と「所有権」に分かれるため、他の相続人が所有者になった場合、修繕や建替え、活用方法をめぐって意見が対立することがあります。所有者は自由に処分できず、配偶者側も単独で判断できないため、関係が複雑になりやすい点に注意が必要です。
さらに、配偶者居住権には評価額があり、遺産分割や相続税にも影響します。配偶者の取り分を確保しやすい反面、他の相続人の取得額との調整が難しくなることがあり、二次相続まで見据えた検討が重要です。
このように、配偶者居住権は居住の安定に役立つ一方で、売却制限、権利関係の複雑化、相続時の調整負担といった不利益もあります。利用する際は、将来の住み替えや相続人間の関係も含めて慎重に判断することが大切です。
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関連する専門用語
配偶者居住権
配偶者居住権とは、被相続人(亡くなった人)が所有していた住まいに、その配偶者が相続後も引き続き住み続けることができる法的な権利です。これは2020年の民法改正によって新しく設けられた制度で、特に高齢の配偶者が安心して暮らし続けられるようにするための仕組みです。 たとえば、自宅の所有権は子どもなど他の相続人が相続したとしても、配偶者は自分の生活の場を奪われることなく、その家に住み続けることができます。この権利は、財産分けの方法を柔軟にし、残された配偶者の生活を守る役割を果たします。資産運用や相続対策を考えるうえでも重要なポイントとなります。
所有権
所有権とは、ある物や財産を自分のものとして自由に使ったり、他人に貸したり、売ったりできる法的な権利のことです。たとえば、不動産や株式、預貯金などの資産に対して、この所有権を持っている人は、それらをどう扱うかを自分で決めることができます。 ただし、自由に使えるといっても、法律や契約によって制限されることもあります。資産運用の場面では、誰がどの資産の所有権を持っているかが非常に重要であり、相続や贈与、投資の管理など、多くの場面で基本となる考え方です。
担保
担保とは、お金を借りるときに「万が一返済できなかった場合にはこれを使って返済します」として提供される資産や保証のことです。たとえば、住宅ローンでは購入する家そのものが担保となることが一般的で、返済できなければ金融機関はその家を売却して貸したお金を回収します。 投資の世界では、企業が社債を発行する際に自社の資産を担保に差し出すこともあります。担保があることで、貸す側にとってはリスクが下がるため、金利も低めに設定される傾向があります。逆に担保がない貸付(無担保)は、リスクが高いため金利も高めになります。担保の種類や価値は、投資や融資の安全性を判断するうえでとても重要な要素です。
遺産分割
遺産分割とは、亡くなった方が残した財産を、相続人たちがどのように分け合うかを決める手続きのことです。遺言書がある場合は、その内容に従って分けるのが基本ですが、遺言がない場合や一部しか書かれていない場合には、相続人全員で話し合って分け方を決める必要があります。分割の対象には、現金や不動産だけでなく、株式や投資信託などの金融資産も含まれます。 話し合いがまとまらないときは、家庭裁判所に調停を申し立てることもあります。遺産分割は、相続税の申告や資産の名義変更にも影響するため、早めの準備と手続きが大切です。
相続税評価額
相続税評価額とは、亡くなった方の財産を相続する際に、その財産がいくらの価値があるかを税務上で計算した金額のことです。 この金額を基にして、相続税がいくらになるかが決まります。現金や預金はそのままの金額で評価されますが、不動産や株式などは国が定めた評価方法に基づいて計算されるため、実際の市場価格とは異なることがあります。 たとえば、不動産は「路線価」や「固定資産税評価額」を用いて算出されるため、相場よりも低くなる場合もあります。この評価額を正しく把握しておくことで、相続税の対策や資産の分配を円滑に行うことができます。
二次相続
二次相続とは、最初の相続(一次相続)で財産を受け取った配偶者などが亡くなったときに発生する、次の世代への相続のことを指します。たとえば、父親が亡くなった際に母親が相続し、後にその母親が亡くなったときに子どもたちが財産を受け継ぐのが二次相続です。 一次相続と二次相続では、相続人の構成や控除額が異なるため、全体としての相続税負担が大きく変わることがあります。したがって、長期的な視点から財産の分け方や相続税対策を計画することが重要になります。
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