40代で資産3000万円以上のアッパーマス層はどのくらいの割合いますか?
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2025/10/30 09:14
男性
30代
40代で資産3000万円以上を保有するアッパーマス層の割合を知りたいです。平均的な金融資産額や中央値との違い、またこの層が全体のどの程度を占めるのか教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
40代で金融資産3,000万円以上を保有する世帯は全体の約6%前後と推計されており、二人以上世帯では約6.5%、単身世帯では約4.3%です。家族構成によって差はありますが、40代で「アッパーマス層」に該当するのは20人に1人程度というのが実態です。
このデータは、金融経済教育推進機構(旧・金融広報中央委員会)の「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」を基にしたものです。調査対象は預貯金、株式、投資信託、債券、保険などの金融資産に限定され、不動産などの実物資産は含まれません。そのため、純粋に運用や貯蓄による資産形成の規模を測る上で有用な指標といえます。
野村総合研究所(NRI)の定義によれば、「アッパーマス層」とは金融資産3,000万〜5,000万円未満の世帯を指します。世論調査上では3,000万円以上がひとまとめに集計されているため、厳密な区分は難しいものの、実務的には「3,000万円以上=アッパーマス層以上」として扱われます。
また、これらの統計は「世帯単位」でのデータであり、個人単位ではありません。株価や景気動向によって資産分布は毎年変動するため、最新データの確認が欠かせません。結論として、40代で3,000万円以上の資産を持つ人はまだ少数派ですが、長期的な積立投資や退職金準備を通じてこの層に到達することは十分に可能です。
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アッパーマス層
アッパーマス層とは、一般的な大衆(マス)よりもやや高い資産や収入を持つ層のことを指し、富裕層とまではいかないものの、一定以上の経済的ゆとりを持った個人のグループを意味します。金融機関やマーケティングの分野では、主に資産運用や高付加価値商品のターゲットとして位置づけられることが多く、日本国内では、金融資産を1,000万円〜5,000万円程度保有している人々がこの層に含まれるとされることが一般的です。アッパーマス層は、将来的に富裕層へと成長する可能性を秘めた層ともいわれており、ライフプランや相続対策、税金に対する意識も比較的高い傾向があります。投資初心者の方にとっても、自分の資産状況を見直す際に、この言葉をひとつの目安として知っておくと、将来の資産形成のイメージがつかみやすくなります。
純金融資産
純金融資産とは、個人や世帯が保有する金融資産のうち、借金などの負債を差し引いたあとの純粋な資産のことを指します。たとえば、預貯金や株式、投資信託、保険などの「プラスの資産」から、住宅ローンやカードローンなどの「マイナスの資産(負債)」を差し引いた金額が純金融資産です。この数値がプラスであれば、資産が負債を上回っていることを意味し、経済的に安定した状態といえます。 逆にマイナスであれば、借金の方が多いということになります。純金融資産は、家計の健全性を判断するうえで重要な指標とされており、資産運用を考えるうえでもまず自分の純金融資産がどの程度あるのかを把握することが大切です。
J-FLEC(金融経済教育推進機構)
J-FLEC(金融経済教育推進機構)とは、「ジャパン・ファイナンシャル・リテラシー・アセスメント・コンソーシアム(Japan Financial Literacy and Education Consortium)」の略称で、日本における金融リテラシー、つまりお金や資産運用に関する知識や判断力の向上を目的とした団体です。金融庁や学識経験者などが連携し、日本人の金融リテラシーの現状を調査したり、改善のための教育プログラムを検討・推進したりしています。特に「金融リテラシー調査」という形で、定期的に国民の知識レベルや行動傾向を分析し、金融教育の必要性を明らかにする活動が知られています。投資を始める際、自分の金融知識がどのくらいあるかを確認するために、J-FLECの提供する情報はとても参考になります。




