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老後2000万円問題は嘘だと聞きました。実際はいくら必要になるのでしょうか?

老後2000万円問題は嘘だと聞きました。実際はいくら必要になるのでしょうか?

回答受付中

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2026/01/29 12:16


男性

50代

question

ニュースやネットで「老後2000万円問題は誤解だ」「人によって違う」といった話を見て混乱しています。自分は資産運用や年金制度について詳しくなく、将来に向けて何を基準に考えればよいのか分かりません。生活費や年金、貯蓄の関係を踏まえて、老後に備える金額の目安を知りたいです。自分の状況に合わせてどう考えればよいのか教えてください。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

老後2,000万円は「誰にでも必要な正解」ではなく、一定の前提で試算した不足額の一例です。大切なのは金額を暗記することではなく、あなたの家計で不足がいくら出るかを計算する基準を持つことです。

考え方はシンプルで、老後に必要な備えは「毎月の支出-毎月の収入(主に年金)」の赤字が続く分の合計に、住まいの修繕や医療・介護、家電更新などの臨時費用、さらに物価上昇や長生きに備える余白を足したものです。赤字が小さければ必要額は減り、黒字なら大きな上乗せは不要になります。

まずは直近の支出を生活費・住居費・医療介護・税保険に分けて概算し、ねんきん定期便やねんきんネットで自分の年金見込みを確認してください。その差額を基に「最低限」「標準」「余白あり」の3パターンで試算すると、自分に必要な目安が具体化し、過度な不安を減らせます。

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公的年金

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老後資金

老後資金とは、定年退職後の生活を支えるために準備しておくお金のことを指します。収入が減少する老後においても、生活費や医療費、介護費、趣味や旅行などの費用をまかなうための資金です。多くの人にとって、公的年金だけでは十分な生活水準を維持できないことが多いため、自助努力による資産形成が重要になります。老後資金の準備には、確定拠出年金(iDeCo)やつみたてNISAなどの税制優遇制度を活用する方法や、長期の投資信託を用いた積立投資が効果的です。また、退職後の支出計画やライフスタイルの見直しも含めて、早い段階から具体的な目標額を設定し、計画的に貯蓄や投資を進めることが大切です。

公的年金収入

公的年金収入とは、国民年金や厚生年金などの公的年金制度に基づいて支給され、所得税・住民税の計算上「収入」として扱われる年金による収入を指します。 この用語が登場するのは、老後の生活設計を考える場面や、確定申告・住民税申告で年金の課税関係を確認する文脈です。とくに、退職後に給与収入がなくなったあと、どの収入が課税対象になるのかを整理する際に使われます。 公的年金収入について誤解されやすいのは、「年金はすべて非課税」「受け取った金額そのものがそのまま課税される」といった極端な捉え方です。実際には、公的年金は税務上は収入として扱われる一方で、年金専用の控除が設けられており、受給額や年齢などに応じて課税対象となる金額が調整されます。そのため、収入=そのまま課税、あるいは年金=非課税と単純に考えることはできません。 また、公的年金収入は「収入」と「所得」を区別して考える必要があります。税金の計算では、公的年金収入から一定の控除を差し引いた後の金額が所得となり、その所得に基づいて課税の有無や税額が決まります。この区別を理解していないと、申告が必要かどうかや税負担の見込みを誤りやすくなります。 たとえば、年金を受け取り始めた人が「年金は給料ではないから申告は不要だろう」と考えていたものの、実際には公的年金収入として税務上の収入に該当し、控除後の所得が一定額を超えることで申告が必要になるケースがあります。このような誤解は、収入と所得の違いを意識していないことから生じやすいものです。 公的年金収入という言葉を見たときは、まずそれが税務上どのように扱われる収入なのかを確認し、年金専用の控除を差し引いた後に所得がいくらになるのかを整理することが重要です。申告の要否や税額の詳細は、受給額や他の収入状況によって変わるため、具体的な判断は確定申告や関連記事で確認する必要があります。

介護費

介護費とは、高齢者や障がいのある方が日常生活を送るうえで必要となる支援にかかる費用のことで、介護サービスの利用料や福祉用具の購入・レンタル費、施設の入居費、自宅のバリアフリー改修費などが含まれます。日本の介護保険制度では、要介護認定を受けた方は原則1~3割の自己負担でサービスを利用できますが、保険適用外の費用や長期利用により、合計負担は決して小さくありません。 在宅介護では、例えば要介護3の方が週3回の訪問介護と週2回のデイサービスを利用する場合、介護サービスにかかる月額の自己負担は約8.5万円、加えておむつや日用品などで月1.5万円程度が必要です。合計で月約10万円となり、平均介護期間とされる約4年半(55か月)を想定すると総額で約550万円になります。 施設介護では、特別養護老人ホーム(特養)の月額費用は約6〜14万円が一般的で、入居一時金はかかりません。標準的なケースで月10万円、4年間入所すれば約480万円となります。介護老人保健施設(老健)は在宅復帰を前提とした短期利用が多く、月額は約12万円前後です。 一方、民間の有料老人ホームでは、首都圏を中心に入居一時金として数百万円(例:600万円)、月額利用料として25〜35万円がかかるのが一般的です。仮に30万円の月額と入居一時金600万円で4年間過ごした場合、総費用は約2,040万円に達します。 さらに、住宅のバリアフリー改修では平均約70万円(介護保険の支給上限は20万円)、介護ベッドや車いすのレンタルには月1,500〜4,500円程度が必要です。加えて、入院時の差額ベッド代や付き添い費などの一時的出費もあり、平均で約47万円が発生するとされます。 以下に主要なパターン別の費用感をまとめます。 | 介護形態 | 月額自己負担 | 初期費用 | 想定4年半の合計費用 | | --- | --- | --- | --- | | 在宅介護(要介護3相当) | 約10万円 | 0円 | 約550万円 | | 特養(特別養護老人ホーム) | 約10万円 | 0円 | 約480万円 | | 有料老人ホーム(民間施設) | 約30万円 | 約600万円 | 約2,040万円 | 介護にかかる平均的な費用は約500~600万円程度ですが、介護度が重くなったり、施設を選んだり、期間が長期化することで1,000万円を超えることも珍しくありません。月々の負担を抑える公的制度(高額介護サービス費制度など)や、民間の介護保険・就業不能保険といった備えも併用し、資産運用やライフプランに介護費を組み込んでおくことが重要です。

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