投資の知恵袋
Questions
相続税の計算で、土地の評価を自分で行う方法を教えて下さい。
回答済み
1
2026/09/10 17:19
男性
50代
相続税の計算にあたり、土地の評価額はどのように算出すればよいのでしょうか。路線価や倍率方式など自分で評価する方法や、必要な資料・手順、注意すべきポイントについて、基礎から分かりやすく教えていただけますか。
回答をひとことでまとめると...
相続税の土地評価は、路線価方式または倍率方式で算出します。必要資料を確認し、土地の形状や利用状況、特例適用の有無まで踏まえて評価することが重要です。
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
相続税の土地評価は、原則として相続開始日時点の価額を、国税庁の財産評価基本通達に沿って算出します。土地は預貯金のように金額が明確でないため、所在地や利用状況に応じて「路線価方式」または「倍率方式」で評価するのが基本です。
路線価が設定されている地域では、路線価方式を使います。国税庁の路線価図で土地が接する道路の1㎡あたりの路線価を確認し、土地面積を掛けて評価額を出します。ただし、奥行き、間口、形状、角地かどうかなどにより、奥行価格補正や不整形地補正などの調整が必要です。
路線価がない地域では、倍率方式を使います。固定資産税評価額に、国税庁の評価倍率表で定められた倍率を掛けて評価します。確認資料としては、固定資産税課税明細書、登記事項証明書、公図、地積測量図、路線価図、評価倍率表などが必要です。
注意点は、土地の利用状況によって評価が変わることです。自宅敷地、貸宅地、貸家建付地、私道、農地などでは扱いが異なり、小規模宅地等の特例により評価額を大きく下げられる場合もあります。
自分で概算は可能ですが、補正や特例の判断を誤ると税額に影響するため、複雑な土地は専門家に確認することが重要です。
関連ガイド
関連質問
2026.09.10
“相続税の計算で、葬儀費用は差し引きますか?”
A. 葬儀費用は、通夜・告別式・火葬・納骨など通常必要な範囲で相続税の遺産額から差し引けます。一方、香典返しや墓石購入費、法要費用は原則控除できないため、領収書や支払記録を整理して申告することが重要です。
2026.09.10
“相続税の納付は、e-Taxでできますか?”
A. 相続税はe-Taxでオンライン納付が可能です。利用条件や現金納付・振替納税との違い、期限や手数料の注意点を踏まえて選ぶことが大切です。
2026.06.18
“相続税の計算方法を分かりやすく教えてください”
A. 相続税は「評価→控除→仮計算→按分→個別控除」の流れで算定します。基礎控除や配偶者軽減、小規模宅地特例などを組み合わせると負担を大きく抑えられるため、早めの準備と専門家相談が重要です。
2026.07.14
“土地の相続税評価額は、どのように計算しますか?”
A. 土地の相続税評価額は、路線価のある地域は路線価方式、ない地域は倍率方式で計算します。所在地ごとに方式が決まり、補正や特例の確認も重要です。
2026.09.10
“相続税の計算で、土地の価値はどのように評価しますか?”
A. 相続税の土地評価は、実勢価格ではなく路線価方式や倍率方式で算出します。形状・権利関係・小規模宅地等の特例で税額が変わるため、個別確認が重要です。
2026.07.14
“相続で取得した土地について、評価額の調べ方を教えて下さい。”
A. 相続した土地の評価額は、相続税なら路線価方式または倍率方式で確認し、売却判断なら実勢価格を別に把握する必要があります。
関連する専門用語
財産評価基本通達
財産評価基本通達とは、相続税や贈与税を計算する際に、土地や建物、株式、預貯金などの財産をどのように評価すべきかを定めた国税庁のルールです。正式には「財産評価に関する基本通達」といい、税務署や税理士が評価の根拠とする基準書のような存在です。 この通達は、相続や贈与によって財産が移転したときに、その価値を客観的に評価し、公平に課税するための基準を提供します。たとえば、土地であれば路線価や倍率方式、建物なら固定資産税評価額、非上場株式なら類似会社比較法や純資産法を使って評価します。 すべての納税者が同じルールに従って財産を評価することで、恣意的な評価や税負担の不公平を防ぐ仕組みとなっています。特に相続税対策や贈与税の申告を行ううえで、正しく理解しておくことが必要不可欠な基準です。税務上の実務における“共通言語”とも言える存在です。
倍率方式
倍率方式とは、不動産の評価方法の一つで、土地の評価額を「基準となる土地価格」に一定の倍率をかけて求める方法です。主に相続税や固定資産税の算定など、課税目的での評価に用いられます。 具体的には、路線価や固定資産税評価額などの公的な基準価格をもとに、その土地の利用状況や地域特性、権利関係などを反映させた倍率を乗じて計算します。市場での実際の売買価格とは必ずしも一致しませんが、簡便かつ統一的な評価ができるため、税務上の実務で広く利用されています。
路線価
路線価とは、国税庁が毎年7~8月に公表する、1月1日時点の主要な道路に面した土地の1㎡あたりの価格です。主に相続税や贈与税の課税額を算出する際の基準として用いられます。 土地の評価額は、通常、実際の取引価格(時価)とは異なり、公示地価や基準地価を基に一定の割合で決定されます。一般的に、路線価は公示地価の約80%程度を目安に設定されますが、地域や土地の特性によって差が生じることもあります。 路線価は、土地の相続や贈与を行う際の税額計算に重要な指標となるため、事前に確認することで税負担の目安を把握することができます。また、路線価の適用範囲外の土地については、倍率方式と呼ばれる別の評価方法が用いられることもあります。土地の評価方法を理解し、適切な税務対策を講じることが重要です。
小規模宅地等の特例
小規模宅地等の特例とは、相続が発生した際に、被相続人が居住や事業に使用していた土地について、一定の条件を満たせば、その土地の相続税評価額を大幅に減額できる制度です。主な目的は、相続税負担によって自宅や事業用不動産を手放すことを防ぎ、円滑な資産承継を支援することにあります。 たとえば、亡くなった方の自宅に配偶者や同居していた親族が引き続き居住する場合、その宅地の評価額を最大で80%まで減額できる可能性があります。事業用地や貸付事業に用いられていた土地についても、50%〜80%の減額が認められるケースがあります。この減額によって相続税の課税対象となる財産の価額が抑えられるため、納税資金の負担が軽減され、不動産を売却せずに相続を完了できる事例も多く見られます。 ただし、この特例の適用には、居住や事業の継続に関する要件、土地の面積制限(最大330㎡まで)など、細かな条件を満たす必要があります。また、相続税申告期限内に適用を受ける旨を申告することが必須であり、準備不足や誤解によって適用を逃すケースもあるため注意が必要です。 自宅や事業用不動産を含む資産を次世代に円滑に引き継ぐ上で、この特例は極めて重要な制度のひとつです。早めに対策を講じ、制度の内容を正しく理解したうえで、税理士など専門家のサポートを受けながら計画的に進めることが求められます。
関連質問
2026.09.10
“相続税の計算で、葬儀費用は差し引きますか?”
A. 葬儀費用は、通夜・告別式・火葬・納骨など通常必要な範囲で相続税の遺産額から差し引けます。一方、香典返しや墓石購入費、法要費用は原則控除できないため、領収書や支払記録を整理して申告することが重要です。
2026.09.10
“相続税の納付は、e-Taxでできますか?”
A. 相続税はe-Taxでオンライン納付が可能です。利用条件や現金納付・振替納税との違い、期限や手数料の注意点を踏まえて選ぶことが大切です。
2026.06.18
“相続税の計算方法を分かりやすく教えてください”
A. 相続税は「評価→控除→仮計算→按分→個別控除」の流れで算定します。基礎控除や配偶者軽減、小規模宅地特例などを組み合わせると負担を大きく抑えられるため、早めの準備と専門家相談が重要です。





