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インデックスファンドを買わなくても、自分で株を選んで似た運用はできますか?

インデックスファンドを買わなくても、自分で株を選んで似た運用はできますか?

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2025/04/04 20:01


男性

30代

question

インデックスを再現するポートフォリオを個人で構築しようと考えていますが、実際には管理や運用が非常に大変そうです。個人投資家が無理なく導入するには、どういった方法が現実的でしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

インデックスに近い運用を目指して自分でポートフォリオを構築することは、理論的には可能です。しかし実際には、銘柄の選定や比率の調整、価格変動や配当の反映、定期的なリバランスなど、相応の知識と時間が求められます。さらに、税負担を抑えるための「損出し(タックス・ロス・ハーベスティング)」なども視野に入れる必要があり、日常的な運用管理は想像以上に煩雑です。

こうした背景から、多くの個人投資家は、すでに分散と自動調整が組み込まれたETFやインデックスファンドを活用しています。これらの商品は、低コストで広範な市場に投資できるうえ、保有するだけでインデックスに連動したパフォーマンスを享受できます。また、運用の手間を最小限にしたい場合は、ファンドラップや投資一任型口座(SMA)といったプロによる運用サービスも選択肢となります。

いずれの方法を選ぶにしても、手数料や運用方針の透明性、自分の目的にどれだけ合致しているかを丁寧に確認することが大切です。判断に迷うときは、信頼できる専門家に相談することで、現実的かつ無理のない運用手段を見つけやすくなります。

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インデックスファンド

インデックスファンドとは、特定の株価指数(インデックス)と同じ動きを目指して運用される投資信託のことです。たとえば「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」などの市場全体の動きを示す指数に連動するように設計されています。この仕組みにより、個別の銘柄を選ぶ手間がなく、市場全体に分散投資ができるのが特徴です。また、運用の手間が少ないため、手数料が比較的安いことも魅力の一つです。投資初心者にとっては、安定した長期運用の第一歩として選びやすいファンドの一つです。

リバランス

リバランスとは、ポートフォリオを構築した後、市場の変動によって変化した資産配分比率を当初設定した目標比率に戻す投資手法です。 具体的には、値上がりした資産や銘柄を売却し、値下がりした資産や銘柄を買い増すことで、ポートフォリオ全体の資産構成比率を維持します。これは過剰なリスクを回避し、ポートフォリオの安定性を保つためのリスク管理手法として、定期的に実施されます。 例えば、株式が上昇して目標比率を超えた場合、その一部を売却して債券や現金に再配分するといった調整を行います。なお、近年では自動リバランス機能を提供する投資サービスも登場しています。

配当(配当金)

配当とは、会社が得た利益の一部を株主に分配するお金のことをいいます。企業は利益を出したあと、その一部を将来の投資に使い、残った分を株主に還元することがあります。このときに支払われるお金が配当金です。株を持っていると、持ち株数に応じて定期的に配当金を受け取ることができます。多くの場合、年に1回または2回支払われ、企業によって金額や支払い時期は異なります。配当は企業からの「お礼」のようなもので、株を長く持ち続ける理由の一つになることがあります。

損出し(タックス・ロス・ハーベスティング)

損出し(タックス・ロス・ハーベスティング)とは、保有している投資商品をあえて損が出ているタイミングで売却し、その損失を確定させることで、税金を軽減するための手法です。投資で得た利益には税金がかかりますが、同じ年に出た損失と相殺することで、課税される利益を減らすことができます。たとえば、ある株で10万円の利益が出た場合に、別の株で5万円の損失を損出しすると、実質的に5万円の利益に対してだけ課税される仕組みになります。売却後に同じ銘柄や類似の銘柄を買い直すこともできますが、税務上のルールには注意が必要です。節税を意識した賢い投資戦略のひとつとして活用されています。

ファンドラップ

ファンドラップは、金融機関が顧客から資産運用を一任され、顧客の目標やリスク許容度に応じてポートフォリオを構築・管理するサービスです。顧客の資産を複数の投資信託やETFなどに分散投資し、運用を行います。運用内容や資産配分の調整(リバランス)は専門家が行い、定期的な運用状況の報告も提供されます。 主に、初心者や忙しい投資家が利用することが多く、手数料はファンドラップ・フィーとして一括で支払う形式が一般的です。この手数料には運用管理費やアドバイス料が含まれます。

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