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資産を「株式・債券・不動産」などに分ける意味は?実際の投資判断にどう活かせばいい?

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2025/04/23 14:59


男性

60代

question

資産には株式、債券、不動産などいろいろな種類があることは知っています。ただ、それをなぜわざわざ分けて考える必要があるのかがよく分かりません。また、分類を知ったとしても、それをどう実際の投資判断に活かせばいいのでしょうか?


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

資産を株式・債券・不動産などに区分するのは、各資産クラスが示す値動きやリスク・リターンの“癖”がまったく異なるからです。この性格の違いを把握すれば、目的や運用期間に応じた戦略的な配分が組み立てられ、相場に振り回されにくい判断が可能になります。たとえば、数年以内に使う資金は価格変動リスクを避けて債券や預金で守り、老後資金のように長期で育てる資金は成長期待の高い株式やREITを厚くする。インフレ懸念が高まる局面では、不動産やコモディティで購買力の目減りをヘッジする -こうした“使い分け”が自然に導けます。また、異なる資産を組み合わせる分散投資により、株式が不調でも債券が下支えする相殺効果が働き、ポートフォリオ全体のブレを抑えられます。資産クラスは地図、配分はルート。地図を手に現在地と目的地を確認しながら配分を調整することで、長期的な資産形成の道筋が明確になります。最適な配分に迷うときは、中立的なファイナンシャルプランナーに相談し、目標と許容リスクをすり合わせた計画を立てましょう。

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資産クラスとは、性質やリスク・リターンの特性が似ている金融資産を分類するためのカテゴリーのことです。代表的な資産クラスには、以下のようなものがあります。 株式(国内株・外国株など) 債券(国債・社債など) 不動産(現物不動産・REITなど) 現金・預金(流動性資産) コモディティ(金、原油、農産物など) それぞれの資産クラスは異なる値動きをするため、特定の市場環境で上昇するものもあれば、下落するものもあります。この特性を活かし、複数の資産クラスを組み合わせることでリスクを分散し、安定的な運用成果を目指す方法が「アセットアロケーション(資産配分)」です。 資産運用において、資産クラスの特徴を理解することは、自分に適した投資スタイルやリスク許容度に合った運用戦略を組み立てるうえで欠かせません。投資初心者にとっても、資産クラスの考え方を知ることは、長期的な資産形成の出発点となります。

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REIT(Real Estate Investment Trust/不動産投資信託)とは、多くの投資家から集めた資金を使って、オフィスビルや商業施設、マンション、物流施設などの不動産に投資し、そこで得られた賃貸収入や売却益を分配する金融商品です。 REITは証券取引所に上場されており、株式と同じように市場で売買できます。そのため、通常の不動産投資と比べて流動性が高く、少額から手軽に不動産投資を始められるのが大きな特徴です。 投資家は、REITを通じて間接的にさまざまな不動産の「オーナー」となり、不動産運用のプロによる安定した収益(インカムゲイン)を得ることができます。しかも、実物の不動産を所有するわけではないので、物件の管理や修繕といった手間がかからない点も魅力です。また、複数の物件に分散投資しているため、リスクを抑えながら収益を狙える点も人気の理由です。 一方で、REITの価格は、不動産市況や金利の動向、経済環境の変化などの影響を受けます。特に金利が上昇すると、REITの価格が下がる傾向があるため、市場環境を定期的にチェックしながら投資判断を行うことが重要です。 REITは、安定した収益を重視する人や、実物資産への投資に関心があるものの手間やコストを抑えたい人にとって、有力な選択肢となる資産運用手段の一つです。

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インフレヘッジとは、物価が上昇する「インフレーション」の影響から資産の価値を守るための対策や投資方法のことをいいます。インフレが進むと、お金の価値が下がり、同じ金額でも買えるモノやサービスの量が減ってしまいます。そうした状況でも資産の実質的な価値を保つために、物価と一緒に価値が上がりやすい資産、たとえば不動産や金(ゴールド)、インフレ連動債などに投資するのが一般的です。インフレヘッジは、将来のお金の価値が目減りするリスクに備えるための重要な考え方です。

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分散投資とは、資産を安全に増やすための代表的な方法で、株式や債券、不動産、コモディティ(原油や金など)、さらには地域や業種など、複数の異なる投資先に資金を分けて投資する戦略です。 例えば、特定の国の株式市場が大きく下落した場合でも、債券や他の地域の資産が値上がりする可能性があれば、全体としての損失を軽減できます。このように、資金を一カ所に集中させるよりも値動きの影響が分散されるため、長期的にはより安定したリターンが期待できます。 ただし、あらゆるリスクが消えるわけではなく、世界全体の経済状況が悪化すれば同時に下落するケースもあるため、投資を行う際は目標や投資期間、リスク許容度を考慮したうえで、計画的に実行することが大切です。

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