ドルコスト平均法で投資を行うメリットを教えて下さい
ドルコスト平均法で投資を行うメリットを教えて下さい
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2025/01/21 20:20
男性
40代
現在NISAで投資を始めようと検討しています。初心者はドルコスト平均法でリスク分散をしたほうがいいと耳にしました。<br>ドルコスト平均法を活用することによる主なメリットを教えてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
ドルコスト平均法を使う最大の魅力は、値動きを味方にしながら“続けやすさ”と“安定感”を両立できる点にあります。一定額を定期的に投じるため、価格が高い月は購入量が自然に減り、安い月は増える──この仕組みにより平均取得単価がならされ、高値掴みのリスクを大きく抑えられます。さらに「買い時」を頭で判断する必要がないため、相場急変や感情に振り回されずに投資を習慣化できるのも強みです。毎月数千円から自動積立に設定できるので、まとまった元手がなくても始められ、家計負担が読める点も初心者にとって安心材料でしょう。
加えて、ドルコスト平均法は複利の効果を最大化しやすい運用手法です。NISAの非課税枠と組み合わせれば、分配金や値上がり益の再投資分も課税されずに雪だるま式に増えていきます。少額からスタートし、長期で愚直に続ける──それだけで時間を味方につけ、市場全体の成長を効率よく取り込めるのがドルコスト平均法の本質的メリットです。
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関連する専門用語
ドルコスト平均法
ドルコスト平均法とは、一定の金額を定期的に投資する方法です。価格が高いときは少なく、価格が低いときは多く買えるため、購入価格が平均化され、リスクを分散できます。市場のタイミングを読む必要がないため、初心者に最適な方法とされています。長期投資で効果を発揮し、特に投資信託やETFで利用されることが多い手法です。
高値掴み
高値掴みとは、価格が高いときに金融商品を購入してしまい、その後価格が下落することで損失を抱えることを指します。投資のタイミングを誤った場合に起きやすいリスクです。ドルコスト平均法を使えば、定期的に購入するためこのリスクを軽減できます。
複利
複利とは、利息などの運用成果を元本に加え、その合計額を新たな元本として収益拡大を図る効果。利息が利息を生むメリットがあり、運用成果をその都度受け取る単利に比べ、高い収益を期待できるのが特徴。短期間では両者の差は小さいものの、期間が長くなるほどその差は大きくなる。
分配金
分配金とは、投資信託やREIT(不動産投資信託)などが運用によって得た収益の一部を、投資家に還元するお金のことです。これは株式でいう「配当金」に似ていますが、分配金には運用益だけでなく、元本の一部が含まれることもあります。そのため、分配金を受け取るたびに自分の投資元本が少しずつ減っている可能性もあるという点に注意が必要です。分配金の有無や頻度は投資信託の商品ごとに異なり、毎月、半年ごと、年に一度などさまざまです。投資初心者にとっては、「お金が戻ってくる」という安心感がありますが、長期的な資産形成を考えるうえでは、分配金の出し方やその内容をしっかり理解することが大切です。
非課税枠
非課税枠とは、税金が課されない金額の上限を指し、様々な税制に適用される制度。 例えば相続税では基礎控除額として「3,000万円+600万円×法定相続人数」が非課税枠となる。贈与税では年間110万円までの贈与が非課税。また、NISA(少額投資非課税制度)では年間の投資上限額に対する運用益が非課税となる。 このような非課税枠は、税負担の軽減や特定の政策目的(資産形成促進など)のために設定されており、納税者にとって税金対策の重要な要素となっている。



