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「今家を買う人が信じられない。5年後・10年後には大変なことになる」と言われつのはなぜですか?

「今家を買う人が信じられない。5年後・10年後には大変なことになる」と言われつのはなぜですか?

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2026/01/29 12:15


男性

30代

question

住宅購入を検討していますが、最近「今家を買う人が信じられない」「将来は大変なことになる」といった意見を目にします。なぜそのように言われるのか専門家の視点から教えてください。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

住宅購入について「今買う人が信じられない」「将来は大変になる」と言われる背景には、特定の“前提”を置いたときにリスクが目立ちやすい構造があるためです。結論から言うと、住宅購入は「絶対に損/得」ではなく、家計の耐久力(返済余力・流動性)と物件の条件(立地・価格の妥当性・将来の維持費)次第で評価が大きく変わります。

金利上昇局面では、特に変動金利で借りる場合、金利が上がると返済額や総返済額が増えます。返済計画に余白がないと、わずかな金利上昇でも家計が圧迫され、教育費や老後資金、緊急資金の確保が難しくなります。重要なのは、金利上昇を織り込んだ返済額(ストレス金利)でも生活が回るかを検証することです。

また、住宅価格の高止まり・上昇局面では「割高で買うと将来の売却や住み替えが難しくなる」という懸念があります。住宅は住む価値が中心ですが、資産としての側面もあるため、割高で購入すると含み損を抱えたまま固定化されやすくなります。さらに人口減少により地域差が広がり、需要が弱い地域では売却が長期化しやすい点も「将来が不安」と言われる理由です。

加えて、購入後に継続して発生するコストが見落とされがちです。固定資産税、修繕費(戸建ての外壁・屋根、マンションの修繕積立金増額や臨時徴収)、保険料、管理費などは、物価や建設コストの上昇で負担が増える可能性があります。さらに災害リスクが高い場所を選ぶと、生活リスクだけでなく保険料や資産価値の面でも不利になり得ます。

一方で、これらのリスクを理解したうえで、家計に余力があり、長期で住む前提で立地やコストを冷静に見極めているなら、今買う判断が合理的な人もいます。購入の是非は市況論ではなく、返済余力、最悪売る・貸す・住み替える選択肢があるか、修繕・税・保険まで含めて長期の住居費として成立するかという軸で判断することが重要です。

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住宅ローン

住宅ローンとは、自宅を購入したり新築・リフォームしたりする際に、金融機関から長期的にお金を借りるための貸付制度のことを指します。通常、借りた資金は数十年かけて分割返済され、元金と利息を毎月支払っていく仕組みです。 多くの場合、担保として購入する住宅や土地が差し入れられます。住宅ローンには金利のタイプ(固定金利・変動金利)や返済方法(元利均等返済・元金均等返済)など、さまざまな選択肢があり、自分の収入やライフプランに合わせて慎重に選ぶことが大切です。 また、一定の条件を満たせば住宅ローン控除などの税制優遇を受けられる場合もあります。家という大きな買い物を実現する手段として、多くの人が利用する金融商品です。

変動金利

変動金利とは、市場の金利動向に応じて一定の期間ごとに金利が見直される仕組みのことを指します。住宅ローンや投資信託の分野でよく使われ、金利が低下すれば支払い負担が軽くなる一方で、金利上昇時には支払額が増加するリスクがあります。短期的な金利低下が見込まれる場合に有利ですが、将来的な金利上昇に備えた資金計画が重要です。

金利変動リスク

金利変動リスクとは、市場金利の上昇・下降に伴い保有資産の価格や収益が変わる可能性を指します。固定金利債券の場合、金利が上がれば新発債の利息が高くなり既存債券の魅力が薄れるため価格は下落し、逆に金利が下がれば既存債券の利息が相対的に高く映るため価格は上昇しやすくなります。価格の振れ幅は「デュレーション」と呼ばれる指標で測定でき、残存期間が長いほど同じ1%の金利変化でも値動きが大きくなる点が特徴です。短期債は影響が小さく、長期債は大きいという感覚を持つとリスク把握が容易になります。 金利を動かす主因は中央銀行の政策金利変更や景気の強弱、インフレ期待であり、これらのニュースを追うことで金利の方向性をある程度予測できます。ただし金利の動向は株式や不動産投資信託(REIT)にも波及し、企業の資金調達コストや配当余力、賃料収入見通しを通じて価格変動をもたらすため、債券以外にも広く目配りが必要です。さらに変動金利債券や変動金利住宅ローンのように、金利上昇局面で利息が増えるものも存在する一方、支払利息が膨らむ負の側面もある点には注意が求められます。 リスクを抑えながらリターンを狙うには複数の打ち手があります。償還時期の異なる債券を階段状に保有して高金利局面で再投資しやすくするラダー戦略、金利上昇期にはデュレーションを短くして価格下落を抑え、低下期には長くして値上がり益を取りにいく期間調整、株式やREIT、金利ヘッジETFなど異なる値動きを示す資産を組み合わせる分散投資、さらにはポートフォリオの一部を変動金利商品に振り替えて上昇メリットを享受する方法が代表的です。金利変動リスクを定量的に測り、運用計画を経済情勢に合わせて定期的に見直すことで、長期投資でも過度な値下がりを抑えつつ安定的な収益を目指せます。

固定資産税

固定資産税は、土地や建物、償却資産(事業用設備など)を所有している人が、その資産の所在する市区町村に納める地方税です。この税金は、毎年1月1日時点の固定資産の所有者に課されます。課税額は、資産の「課税標準額」に基づき、標準税率1.4%を乗じて算出されますが、市区町村によっては条例で異なる場合もあります。また、土地や住宅には負担軽減措置が設けられることがあり、課税額が抑えられるケースもあります。固定資産税は、その地域のインフラや公共サービスの維持・運営を支える重要な財源となっており、納税通知書は通常、毎年4~6月頃に送付されます。不動産を所有する際には、この税金を考慮して資産計画を立てることが重要です。

修繕積立金

修繕積立金とは、マンションなどの共同住宅において、将来的に必要となる建物や設備の大規模修繕に備えて住民が毎月支払う積立金のことです。エレベーターの交換や外壁の補修、屋上防水のやり直しなど、建物を長く安全・快適に使い続けるためには一定期間ごとに多額の修繕費用がかかるため、その費用をあらかじめ分担して積み立てておく仕組みです。 管理組合が資金を管理し、長期修繕計画に基づいて使用されるのが一般的です。購入時には月額の負担額や将来の増額予定、過去の使途なども確認しておくことが大切です。修繕積立金が十分に確保されていない場合、突発的な修繕に対応できず、一時金の徴収や建物の劣化による資産価値の低下につながる恐れがあります。

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