住宅ローンは変動金利と固定金利どっちが得でしょうか？比較のポイントも教えて下さい

住宅ローンの金利タイプは、金利上昇にどれだけ耐えられるかと、繰上返済の計画がどれほど具体的かで判断するのが現実的です。家計に余裕がなく、返済期間が長い場合は、返済額が固定される「全期間固定金利型」が安心です。

一方、短期間で元本を減らせる計画があるなら、初期金利が低い「変動金利型」が有利になることがあります。判断に迷う場合は、変動と固定を組み合わせる方法もあります。

変動金利は半年ごとに金利が見直され、返済額は5年ごとに調整されます。金利が上がると返済額も増えますが、上昇幅には制限があります。固定金利は契約時の金利が完済まで変わらないため、将来の金利上昇リスクを避けられる反面、初期金利は高めです。10年固定などの期間選択型は、期間終了後に金利が大きく上がる可能性があるため、更新時のリスクに注意が必要です。

たとえば3,500万円を35年で借りた場合、金利0.5％なら毎月約9万円、2.5％なら約12.5万円の返済となります。金利上昇により支払総額が数百万円単位で増える可能性もあるため、家計が耐えられる上限を試算しておくことが大切です。

つまり、変動金利は「短期で返す人の低コスト選択」、固定金利は「長期の安心を買う選択」です。どちらが得かは将来の金利次第で誰にも分かりませんが、家計の安定性と返済計画をもとに、あなたに適した金利タイプを選択しましょう。