1人法人の経営をしています。小規模企業共済のメリットをおしえてください。
解決済み
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2024/08/10 01:22
男性
40代
1人法人の経営者をしています。利益が上がっており税金が高いため、小規模企業共済に加入して掛け金を節税にも使えないかと思っています。加入にあたり、小規模企業共済のメリットをおしえてください。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
1人法人の経営者であれば、小規模企業共済の加入条件は満たしているものと考えられます。小規模企業共済に加入することで掛金は全額が小規模企業共済等掛金控除として所得控除の対象となります。これにより、課税所得を減らすことができ、節税効果が期待できます。さらに、積み立たてたお金で自分専用の退職金を用意できます。
会社員のように退職金制度がない場合でも、退職金を用意できるのは将来の安心につながります。
注意点ですが、拠出金はご相談者様ご本人の収入から拠出する必要があるという点です。ただし、掛け金分の金額を定期同額給与としての役員報酬に増額し、小規模企業共済への拠出を行えば事実上会社の利益を圧縮し、節税対策となります。
また、共済金を一括で受け取る場合は退職所得控除、分割で受け取る場合は公的年金等控除の対象となり、受取時の税負担も他の退職金同様に軽減されます。
加えて、小規模企業共済固有のメリットとして以下のようなものがあります。
- 掛金納付月数が240カ月以上あれば元本保証される 小規模企業共済では、掛金の納付月数が240カ月(20年)以上あれば、掛金の元本が保証されます。長期的に安定した退職金の準備が可能です。
- 拠出した掛金の範囲内で低金利の借り入れが可能 小規模企業共済に加入していれば、拠出した掛金の範囲内で低金利の事業資金等の借り入れを受けられます。
小規模企業共済は、小規模な法人の経営者や役員をされている方に非常に大きなメリットのある制度なので、将来の安心にむけて、ご活用されることをおすすめします。
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