投資の知恵袋
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相続税対策でマンションを購入する人がいるのは、なぜですか。
回答済み
1
2026/09/11 10:57
男性
60代
相続税対策としてマンション購入が有効と聞きますが、なぜ節税につながるのでしょうか。不動産評価の仕組みや現金との違い、どの程度の効果が期待できるのか、また注意すべきリスクやデメリットについても具体的に知りたいです。
回答をひとことでまとめると...
マンション購入は現金より相続税評価額が低くなりやすく、節税効果が見込めます。ただし、評価見直しや価格下落、空室、維持費、売却リスクも踏まえて判断する必要があります。
佐々木 辰
38歳
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
マンション購入が相続税対策につながるとされるのは、現金と不動産で相続税評価額の計算方法が異なるためです。
現金は原則として額面どおり評価されますが、マンションは土地部分と建物部分に分けて評価され、土地は路線価や倍率、建物は固定資産税評価額を基に計算されます。そのため、購入価格や市場価格より相続税評価額が低くなる場合があります。
例えば、1億円の現金を保有していれば原則1億円が課税対象ですが、同額で購入したマンションの評価額が7,000万円になれば、課税価格を3,000万円圧縮できる可能性があります。ただし、実際の節税効果は相続財産全体、相続人の数、税率、借入れの有無などで変わります。
一方で、近年はマンション評価の見直しにより、過度な評価差を利用した節税は難しくなっています。相続直前の購入や借入れ、相続後すぐの売却などは税務上問題視される可能性があります。
価格下落、空室、管理費・修繕積立金、売却しにくさも含め、節税効果だけでなく資産性と相続後の扱いまで確認することが重要です。最新の法令の確認も欠かせません。
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関連する専門用語
相続税評価額
相続税評価額とは、亡くなった方の財産を相続する際に、その財産がいくらの価値があるかを税務上で計算した金額のことです。 この金額を基にして、相続税がいくらになるかが決まります。現金や預金はそのままの金額で評価されますが、不動産や株式などは国が定めた評価方法に基づいて計算されるため、実際の市場価格とは異なることがあります。 たとえば、不動産は「路線価」や「固定資産税評価額」を用いて算出されるため、相場よりも低くなる場合もあります。この評価額を正しく把握しておくことで、相続税の対策や資産の分配を円滑に行うことができます。
路線価
路線価とは、国税庁が毎年7~8月に公表する、1月1日時点の主要な道路に面した土地の1㎡あたりの価格です。主に相続税や贈与税の課税額を算出する際の基準として用いられます。 土地の評価額は、通常、実際の取引価格(時価)とは異なり、公示地価や基準地価を基に一定の割合で決定されます。一般的に、路線価は公示地価の約80%程度を目安に設定されますが、地域や土地の特性によって差が生じることもあります。 路線価は、土地の相続や贈与を行う際の税額計算に重要な指標となるため、事前に確認することで税負担の目安を把握することができます。また、路線価の適用範囲外の土地については、倍率方式と呼ばれる別の評価方法が用いられることもあります。土地の評価方法を理解し、適切な税務対策を講じることが重要です。
固定資産税評価額
固定資産税評価額とは、土地や建物などの不動産に対して課税される固定資産税を計算するために、市区町村が評価して決める金額のことです。この評価額は原則として3年ごとに見直され、土地や建物の状況、周辺の地価などをもとに決定されます。 この金額は市場での売買価格とは異なり、実際の価格よりも低めに設定される傾向があります。また、相続税や不動産取得税など、他の税金の算出にも使われることがあるため、不動産を所有している方にとっては非常に重要な指標となります。納税通知書などで確認することができ、不動産の維持コストを把握する上でも役立ちます。
課税価格
課税価格とは、相続税や贈与税を計算する際の基準となる金額で、課税の対象となる財産の合計額から、各種の非課税枠や控除額を差し引いた後の最終的な金額を指します。たとえば、相続の場合は、まずすべての相続財産を評価し、そこから債務や葬式費用、非課税財産などを控除し、さらに基礎控除を差し引いた金額が「課税価格」となります。この課税価格が一定額を超えると、相続税が発生します。課税価格は、税率の適用や各相続人への按分を行う際のベースとなる非常に重要な指標です。 正確に算定しないと、税金を多く払ってしまったり、申告漏れでペナルティが発生するおそれもあるため、専門的な知識が求められる分野です。資産運用や相続対策を行う上では、この課税価格の仕組みをしっかり理解しておくことが欠かせません。
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修繕積立金とは、マンションなどの共同住宅において、将来的に必要となる建物や設備の大規模修繕に備えて住民が毎月支払う積立金のことです。エレベーターの交換や外壁の補修、屋上防水のやり直しなど、建物を長く安全・快適に使い続けるためには一定期間ごとに多額の修繕費用がかかるため、その費用をあらかじめ分担して積み立てておく仕組みです。 管理組合が資金を管理し、長期修繕計画に基づいて使用されるのが一般的です。購入時には月額の負担額や将来の増額予定、過去の使途なども確認しておくことが大切です。修繕積立金が十分に確保されていない場合、突発的な修繕に対応できず、一時金の徴収や建物の劣化による資産価値の低下につながる恐れがあります。
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