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NISAは元本保証されてますか?

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2025/05/05 14:50


男性

40代

question

NISAは「非課税」と聞くと、安全な印象がありますが、それは元本が保証されているという意味ではないのでしょうか?実際に損をする可能性があるのか、仕組みを改めて教えてください。


回答

佐々木 辰

株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長

NISAは「投資で得た利益に課税しない」という税制上の優遇枠にすぎず、元本を守る保険機能はまったく備えていません。株式や投資信託は景気・金利・企業業績など数え切れない要因で価格が揺れ動くため、購入額を下回る「元本割れ」は当然起こりえます。たとえば100万円で買ったファンドが80万円に下落したまま売却すれば、課税される利益自体がないので非課税メリットは生じず、20万円がそのまま確定損失になります。一方で120万円に値上がりして売れば、本来約24万円(20万円×20.315%)かかる税負担がゼロになる―これがNISAの恩恵です。つまり「利益が出たときは丸ごと受け取れる」制度であって、「損失が出ないように守ってくれる」制度ではない、ここを取り違えないことが肝心です。

したがってNISAを使う際は、まず生活費の3〜6か月分を現金で確保し、値動きを見ても生活が揺らがない土台を築くことが先決です。そのうえで、①複数の資産クラス・地域・銘柄に分散し、②毎月一定額を積み立てるドルコスト平均法を徹底し、③少なくとも5〜10年の長期スタンスを取る――この3点を実行することで、短期的な元本割れリスクを小さく抑えつつ、非課税メリットを最大化できます。NISAを「リスクゼロの商品」と誤解せず、「長期・分散・積立」を支える税制インフラと位置づけて活用しましょう。

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NISA

NISAとは、「少額投資非課税制度(Nippon Individual Saving Account)」の略称で、日本に住む個人が一定額までの投資について、配当金や売却益などにかかる税金が非課税になる制度です。通常、株式や投資信託などで得られる利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座を使えばその税金がかからず、効率的に資産形成を行うことができます。2024年からは新しいNISA制度が始まり、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つを併用できる仕組みとなり、非課税期間も無期限化されました。年間の投資枠や口座の開設先は決められており、原則として1人1口座しか持てません。NISAは投資初心者にも利用しやすい制度として広く普及しており、長期的な資産形成を支援する国の税制優遇措置のひとつです。

元本保証

元本保証とは、投資や預金において、満期まで保有すれば最低でも投資した元本が保証される仕組みを指します。銀行預金や一部の保険商品などが該当し、元本が減るリスクを抑えられるため、安全性を重視する人に向いています。しかし、元本保証がある商品は一般的に利回りが低く、インフレによる実質的な購買力の低下を考慮する必要があります。

元本割れリスク

元本割れリスクとは、投資した資金(元本)の価値が減少し、最終的に投資額を下回る可能性があるリスクを指します。株式や投資信託、債券、不動産などの金融商品は市場環境や企業業績、金利動向などの影響を受けるため、価格が変動し、元本を下回ることがあります。特に、株式市場の暴落や景気後退時には元本割れのリスクが高まります。 このリスクを抑えるためには、分散投資や長期投資を活用し、リスク許容度に応じた運用を行うことが重要です。また、定期預金や個人向け国債などの元本保証型の商品と、リスク資産を組み合わせることで、資産全体のリスクを軽減することが可能です。投資を行う際には、元本割れリスクを十分理解し、自身のリスク許容度に合った商品選びを行うことが求められます。

ドルコスト平均法

ドルコスト平均法とは、一定の金額を定期的に投資する方法です。価格が高いときは少なく、価格が低いときは多く買えるため、購入価格が平均化され、リスクを分散できます。市場のタイミングを読む必要がないため、初心者に最適な方法とされています。長期投資で効果を発揮し、特に投資信託やETFで利用されることが多い手法です。

アセットクラス(資産クラス)

資産クラスとは、性質やリスク・リターンの特性が似ている金融資産を分類するためのカテゴリーのことです。代表的な資産クラスには、以下のようなものがあります。 株式(国内株・外国株など) 債券(国債・社債など) 不動産(現物不動産・REITなど) 現金・預金(流動性資産) コモディティ(金、原油、農産物など) それぞれの資産クラスは異なる値動きをするため、特定の市場環境で上昇するものもあれば、下落するものもあります。この特性を活かし、複数の資産クラスを組み合わせることでリスクを分散し、安定的な運用成果を目指す方法が「アセットアロケーション(資産配分)」です。 資産運用において、資産クラスの特徴を理解することは、自分に適した投資スタイルやリスク許容度に合った運用戦略を組み立てるうえで欠かせません。投資初心者にとっても、資産クラスの考え方を知ることは、長期的な資産形成の出発点となります。

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